『工場の1日。』

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今日の最高気温は35度。バテそうです。朝から色々としているうちに、栄養ドリンク

飲んでいないことに気づいて。こう暑いとドリンクくらいで、ごまかせないです。。

新柄の生地や紙をつくるのと、東京のコーヒー店のギフトBOXの製作をすることになり

加工用の紙を染めました。東京のデザイナーさんがつくった柄です。指定された色が

結構、聚落社の色とマッチしていています。茶色はオリジナルで調合しましたが、青は

聚落社の色をそのまま使えました。それにしてもシビアな柄ですね。上から下まで

均等に、1枚目から最後の1枚まで同じように染めるのは簡単ではありません。今日は

晴れですが、雨の日とか、湿気が多いと失敗しやすい柄の細かさです。最近は販売に

行ったり、デザインのこと考えたりして染め職人の自分を忘れがちでした。腕いいね。

というより落ちてないです。仕事のスピードは落ちてますが、早けりゃいいって環境で

ないので。工場で勤めてた頃、こういう難易度の高い仕事をするチャンスは簡単には

巡ってこないんです。自分が腕を上げてNO.1の職人から仕事を奪っていくんですけど

複雑な人間関係とかありましたね。本当にすごい職人で、本当に尊敬していました。

性格も気があう人でした。その人から仕事と会社での評価を奪っていくんです。一度、

お前さえいなかったら。と言われたこともありました。職人時代は工場でNO.1になる

それだけを目標に生きていました。結構、残酷なことをしてたかもしれませんが、

自分の仕事に対する気持ちはわかってくれてたと思います。なつかしいです。この修行

時代の話もいつか書こうと思います。経験は生かせていますし、今の自分は職人の域を

超えているでしょう。技術は先輩からもらったようなものですが、職人にたどり着ける

よりレールを伸ばせてるでしょう。ただ何かをつくる。それだけで存在できる時代は

終わっていくでしょう。それが終着点ではないと思っています。きっと先にレールは

伸ばせるはずです。その答えはお客様が持っているでしょう。そしてまた旅に出ます。

自分は何かをつくることができます。ですが、自分をつくるのは人だと思っています。

まだ自分はレールを伸ばせます。何も恐れることはありません。秋にはまたみなさんと

会えるんですから。。。